「コペル21」とは、1983〜1993年の間くもん出版から刊行されていた、子供向け科学雑誌です。
キャッチフレーズは「21世紀への少年少女科学マガジン」。

書店売りされていなかったか、発行部数が少なかったのか、一般書店で目にすることはほとんどなく、知名度が低かったせいか、全く競らずに落札できました。(12冊で2000円。ベーマガもこのくらいで買えたらなあ。)
私は当時、1984年頃からくもんの算数教室に通っていて、採点を待っている間教室の本棚に置いてあった本誌を読むのが楽しみで通ってました。
その後定期購読を開始し、最終号(1993年3月号)まで続けていました。
扱っている内容は科学技術、コンピューター、動物、自然現象、世界の遺跡など。特に1985年はつくばの科学万博があり、ワクワクしながら読んでいました。
そういう意味でベーマガと同じくらい、今の自分に影響を与えた雑誌です。
今回は1986年の誌面をネタに「コペル21」を語りたいと思います。
この年の誌面が1年分もあると、書ききれないくらいネタがあるので、2回に分けます。
画像は自分でスキャンしたものをタブレットの画像ビューワーからスクリーンショットのキャプチャを取る形で採取しています。トリミングがめんどくさかったのでタスクバーが写り込んでいますがキニシナイ方向で。
誌面は大きく分けて
・特集
・連載
・読者のネタハガキコーナー
・読者からの質問コーナー
・その他ルポ、レポート
という構成です。
特集はその時の時事的科学ネタが多く、86年だとハレー彗星、バンクーバー交通博などが取り上げられています。



こちらはCERNの取材記事ですね。この時代はまだWWWやHTMLについての言及はありません。
(追記)タイムリーにも、WWW20周年という事で世界初のWEBページが再現されていますね。
http://www.cnn.co.jp/tech/35031544.html
http://info.cern.ch/hypertext/WWW/TheProject.html

イースター島のモアイ取材記事です。イオンリングに関する言及はありません。

連載は
・メカランド(家電、コンピュータ解剖記事)
・プログラム道入門(読者投稿プログラムレビューコーナー)
・漫画:
マシュマロのおいしい算数(みずまちようこ)
まんが科学史(ムロタニツネ象)
などがありました。
メカランドは当時の子供雑誌ではおなじみ(?)電化製品の解剖、解説記事です。

内部の透視図イラストレーション、回路内を小人が走っているインフォグラフィックなど、でワープロ、パソコン、自動車車の制御を解説しています。
はっきり言って、これを見てワクワクしない男子はいません(断言)
プログラム道入門は、読者から送られてきた投稿プログラム(多くはBASICで1ページに収まる長さのゲーム)を「パソコン君」がレビューするコーナーです。


当時知らなかったですが、ライターは鹿野司さんですね。プログラミングの記事なんて書いてたんですね。
ついでに、このイラストって渡辺和博さんですね。
本誌にはこの他にもスージー甘金など、どんな仕事だろうと同じキャラを使い回す系のイラストレーターが多く参加しており、歳を重ねて宝島なんかを読み出すとやたら既視感に襲われたりします。
メカランドとパソコン道場で取り上げられているネタは、次回もう少し詳しく触れたいと思います。
読者ネタハガキ投稿コーナーとして、「宇宙キッドクラブ」がありました。
ハゲの「オッサン」と毒舌女子「ヨッコ」の二人が担当しており、またネモト円筆氏のダークなイラストと相まって、子供雑誌としては少々毒の強めなコーナーでした。
「ヨッコ」の方は写真や実名も何度か出ており、実在は確認されているのですが、「オッサン」については90年の花博取材の際お面をかぶって登場し、編集部は実在を主張していましたが、その後読者から「写り込んだ頭頂部がハゲてない」という指摘を受けており、実在していたのかどうかは結局不明です。

次回は本誌から、パソコン関連のネタを拾って紹介したいと思います。
昔購読してました・・・
MSXはコペルで知りました。