2014年09月20日

雑誌掲載作品レビュー(11)「RUINS」

今回のお題はPiO1986年8月号掲載の「RUINS」です。
こちらもソノシート収録作品です。
内容はと言うと、オーソドックスなダンジョン探索型RPGです。
ジャンルとしては以前紹介したSLAYERに近いですが、モード2用ということもあり、内容はより充実しています。

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ゲームの目的は、街の地下にある廃墟に住み着いた悪魔「サターン」を倒すことです。
地上の街で旅支度を整え、地下7階まであるダンジョンを探索します。
ダンジョンの中は鍵のかかった扉、ワープポイント、毒ガスエリア、祭壇(フロア間ワープ)などの仕掛けがあり、マップデザインもそれらをうまく使ってよく練られたものになっています。
街には店(武器、防具屋)、病院(怪我の治療)、食堂(ロード)、トイレ(セーブ)があります。
ロード、セーブはテープを使って行います。雑誌投稿作品で途中経過のセーブができるゲームは珍しいです。
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ダンジョンの中には当然のように敵が出現し、戦闘モードになります。ここでの選択肢はたたかう、にげる、はなしかける、です。
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人型の敵は話しかけることによって、ヒントをくれて退散してくれることがあります。また、倒すと金貨が手に入る敵もいます。
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逆を言うと、このゲームに於いて嫌な敵というのは、強くて、話が通じなくて、金も持ってないという敵です。お前のことだ、サラマンダー!w
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このゲームの評価としては、よく出来たゲームだと思います。
上で少し触れましたが、マップの仕掛けそのものはそれほど多くないのですが、マップデザインが巧みなため、うまくプレーヤーを悩ます作りになっています。

また、特筆すべき点として動作が非常にサクサクです。
このゲームの作者はこれ以前に「FIRIA」を制作しており、マシン語を使った高速キャラクタ表示テクニックがこのゲームでも生かされています。
非リアルタイムのRPGは処理速度を追求するインセンティブが薄く、投稿作品だとなおざりになりがちなところですが、この点は評価されるべきと思います。

惜しむらくは、序盤が非常に辛いことと、戦闘で受けるダメージのばらつきが大きいことです。
序盤が辛いというのは、最初のフロアはお金を落としてくれる敵が少なく、受けたダメージの治療代すら捻出できないという事態に陥ることです。
回復アイテムはないに等しく、また回復ポイントも後半、終盤にあるだけなので、序盤の回復機会が極端に少なく、当時PiOのソノシートからロードして気軽に遊んだ人はここで挫折していると思います。
ダメージのばらつきというのは、このゲームやってみれば分かりますが、戦闘時の攻撃のかなりの部分が空振りします。
ダメージを受ける確率としては、空振り>>>>大ダメージ>>小ダメージという感じで、ドラクエで言うところの痛恨の一撃の方がデフォルトです。
というわけで、このゲームの前半於いて先に進めるかどうかは、いかに攻撃をかわし続けられるかという運に左右されます。攻撃をかわす具体的なテクニックですが、おそらく乱数を読むという形になると思います。
とは言えこの辺の戦闘の敵の強さ、ダメージ、乱数のバランスをとって調整するのはかなり難しいと思います。

ちなみにこのゲーム、私は開始からクリアまでOpenPandoraのP6VXでプレイしました。
P6VXはモバイル機でも、「ただ動く」だけでなく「きちんとゲームを最後まで遊べる」ことを目標に開発しているので、そういう意味でひとつのマイルストーンには到達したのかなと思います。
今後はAndroidで実用に耐えるようにブラッシュアップですかね…。
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タグ:PIO PC-6001
posted by eighttails at 21:51| Comment(0) | 雑誌掲載作品レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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