2020年05月07日

雑誌掲載作品レビュー(41)「The Adventure」

今回のお題はマイコンBASICマガジン1988年5月号掲載の「The Adventure」です

一人の少女がドラゴンを倒すための旅に出るというリアルタイムアドベンチャーゲームです。

TheAdventure01.png


画面構成はオーソドックスなトップビューのRPGのようですが、このゲームにはキャラクタのステータスや成長要素がなく、RPGと言うよりは純粋に謎解きのゲームです。
ゲームの作りとしては「SLAYER II」に近いかもしれません。
「みる」コマンドでアイテムが落ちてそうな場所を調べ、「つかう」コマンドで手に入れたアイテムを使ってゲームを進めていきます。
TheAdventure02.pngTheAdventure03.png

特徴的なのはドラクエを意識したと思われるマルチウィンドウシステムで、所持アイテムの確認や使用はこのウィンドウを通して操作します。
これをどうやって実装しているのか、また処理速度はどうなのかというのが当時非常に関心があった(けど結局機を逃して打ち込まずじまい)のですが、
・フィールドをマシン語で高速に描画
・実装が面倒な「メニュー階層を戻る」操作を省く
というアプローチを取り、
・ウィンドウはLINE(+BF)で描画
・ウィンドウを閉じる時はフィールドを再描画して上書き
というシンプルな実装で実現しています。
処理速度も高速で、ゲーム中ストレスを感じさせません。
TheAdventure04.png

このゲームは謎解きは丹念に作られている反面、敵の扱いや戦闘はかなりお座なりです。
敵はラスボスのドラゴンの他はお化けのような敵が1種類だけいて、ランダムな動きでうろついておりまた倒すこともできず、ぶつかると「ミス!」と表示され、画面下の残機が減ります。
TheAdventure05.png
なんとこのゲーム残機制です。
ドラゴンもグラフィックは表示されず、ラストの戦闘はテキストのみで表現されています。
TheAdventure06.pngTheAdventure07.png

この作品は前回取り上げた「LIZARD QUEST III」の次の号に掲載されているのですが、
・SR用モード6作品
・ドラクエの影響を受けている
という共通点があるものの、力の入れどころは対象的なのが面白いです。

動画を撮りましたのでこちらもご覧下さい。
ラベル:ベーマガ PC-6001
posted by eighttails at 22:57| Comment(0) | 雑誌掲載作品レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。